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ロシアメディアによると、3月中旬に新型コロナウイルスの感染を疑い地元の病院を受診したところ別の感染症を患っていたことが分かり、その後死亡するという出来事があったと報じています。この女性は今年1~2月頃に猫に噛まれていたとのことです。

ロシアメディアSputnikによると、保健委員会によるとロシア南西部ヴォルゴグラード州の60代の女性が体調不良を訴え新型コロナウイルスに感染したのではないかと疑い病院を受診したものの、なんと狂犬病に感染していたことが明らかになりその後数日後に死亡するという出来事があったと報じています。

Sputnik

この女性が病院を訪れたのは2021年3月中旬頃で、診察結果がでたことで同州の感染症病院に運ばれたとのこと。しかし、3月25日死亡したとのことで受診してからわずか10日あまりで死亡したものと考えらられます。

記事によると保健委員会の発表として女性は猫と犬を飼っていたことが判明しており、女性は1ヶ月半前、猫に右前腕を噛まれたたものの、その時点では診察を受けなかったといいます。同委員会によると「女性の話しとして、犬はその後しばらくして自然に死んだといい、猫は攻撃的な行動をとったため殺した」と話しているとしています。

想像ではこの猫も狂犬病に感染し発症したことで飼い主に対してこのような行動をとっていたものと考えられます。

狂犬病を引き起こすのはラブドウイルス科リッサウイルスに属する『狂犬病ウイルス』。犬という文字が付いていることから犬が宿主になっていると思われがちですがそうではなく、最近ペットとして人気がでている猫、キツネ、タヌキ、コウモリ、豚、その他の草食動物なども感染源になっています。

狂犬病に感染した場合これを発症までの潜伏期間は噛まれた場所から脳までの距離で異なり数日から数ヶ月。狂犬病ウイルスが脳に達し『発症』した場合、つまり何らかの症状が出た場合は厚生労働省によると致死率はほぼ100%としており、この高い致死率はエイズウイルスと肩を並べギネス世界記録に登録されているとのことです。

仮に助かった場合も麻痺や言語障害といった重い後遺症を残すことが知られており、その後の生活に困難をきたすことが多いとしています。