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運動をされている方であれば、水分補給は欠かさないと思うのですが、実は海外の研究結果として、ピンク色の水を飲むのではなく、すすぐだけで運動中のパフォーマンス向上するという内容が報じられています。

ラフバラー大学のダニエル・ブラウン氏ら研究チームによると、ランニングを行う健康な成人を対象に人工的に甘くしたノンカロリーの透明の液体と、それを食用色素でピンクに着色した液体の2つで口の中をすすいでもらった結果、透明の液体よりもピンクの液体のほうが全体的なパフォーマンスの向上がみられたとしています。

具体的には被験者は5分間「きつい」と感じる速度で5分間走行。その後5秒間口をすすいでもらうということを繰り返し合計で30分間走ってもらう内容でした。結果、透明な液体よりもピンクに着色しただけの飲み物では平均時速が0.5km/h向上し、全体的に見ると30分で走った距離は平均で213m長くなり走行距離は4.4%向上したといいます。

今回の研究はわずか10人という被験者により行われており明らかに少ない数なのですが、今回参加した人たちは「ピンクの方でうがいしたほうが、運動中も楽になった」などと報告しており、液体は見た目の違いしかないため心理的な影響からパフォーマンスが向上したのではないかと話しています。



研究者によると「プラシーボ効果(思い込みの影響)により、ピンク色の液体の方が透明の液体よりも甘く感じられたのではないか。甘い水には糖分が含まれているという錯覚から、ピンク色の水で口をすすいだ時に、糖分を摂取したと脳が勘違いしたのではないか」などと説明しています。

私達の身の回りには例えば赤かったりピンクの食べ物は総じて甘い物が多いです。これは自然の食べ物であっても糖分が多いものであり、結果的に何らかの心理的影響で体が楽になるという影響がこのようなパフォーマンス向上という結果として現れた可能性があります。

ちなみに水を入れた白のボトルとピンクや赤のボトルで差が生じるのかという点については記載はありません。

参考:Bizarre Discovery Suggests Pink Drinks Make People Run Faster, But Why?