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一度使ったら再利用されることなく捨てられるプラスチック製品。プラスチック製品は成形が簡単で、腐らず、液漏れせずそして安価という現代文明にはかかせません。しかしこのような使い切りのプラスチックに関して世界の大企業20社が全体の50%を生産しているという研究結果が報告されています。

様々な商品の梱包から飲み物容器、ありとあらゆるものでプラスチックが使われているのですが、オーストラリアの慈善団体であるミンダルー基金が最近、「使い捨てプラスチックを製造する企業トップ100社」という謎のランキングを発表しました。

 Just 20 Companies Produce Over 55% of All Single-Use Plastic Waste in The World

それによると冒頭も記載したように上位20位が世界全体の50%を生産していることが分かったとしています。具体的には1位がエクソンモービル、2位はダウはアメリカの企業、3位Sinopec(中国石油化工)となりました。このような大企業は年間約500万トン以上の使い捨てプラスチックを製造していると指摘しています。

また、一人当たりの使い捨てプラ廃棄物の量としてはオーストラリア、米国、韓国、英国です。そして国別の使い捨てプラゴミ量が最も多いのは、当然人口が最大の中国、次に米国、インド、日本、英国となっています。


ちなみに生産される使い捨てプラにおけるリサイクルされた量はわずか2%。日本でも再資源化されているのかどうかは不明ですが、日本でも回収されたプラスチックの大半がリサイクルなどいいながら燃やされているか海外に輸出しています。



当然、プラスチック製品を作っている企業だけが悪いのではなく、それを無駄に消費し捨てている私達が悪いということになります。そして、これらプラスチックが回収されたところで再資源化されず「燃やしてもリサイクル」など偽りのリサイクル率を示している国が存在し続けている今後もこの数値は大きく変わることはないと思われます。