新型コロナウイルス_1

新型コロナウイルスが流行りだして軽く1年が経過したものの、未だに根絶できるような状態ではないのですが、これに関して感染しいてるものの全く症状がでない無症状感染者について、探知犬を使った訓練ではなんと80~90%の確率で発見できると報じられています。

針の先にガソリンをつけてどこかに付けた場合もその場所を発見することができるレベルの脅威の嗅覚をもっているのは犬です(参考)。既に多くの現場で犬の嗅覚により発見・解決されています。

当然事件事故現場ではなく、犬の嗅覚は病気を嗅ぎ分けることでも使われています。例えば癌、マラリア、てんかんなどの病気は既に犬により嗅ぎ分けられています。そして新型コロナウイルスも同様で複数の研究で犬が新型コロナウイルス感染者特有の匂いを嗅ぎ分けることができることが発表されています。

Dogs Can Detect Over 90% of COVID-19 Cases, Even Asymptomatic Ones



では、無症状感染者でもそれが通用するのか。ロンドン大学衛生熱帯医学大学院の研究者は新型コロナウイルスに感染し発症しているもののその症状を示さない無症状感染者について、訓練されたコロナ探知犬が探すことができるのか研究を進めています。

研究としては彼らは、軽度または症候性のSARS-CoV-2が陽性であった人々から衣類とフェイスマスクのサンプルを収集しました。この研究では新型コロナウイルスに感染した200足の靴下のサンプルを集め、新型コロナウイルス特有の化合物の有無を示すように訓練された6匹の探知犬を用いました。

その結果、探知犬は新型コロナウイルスのサンプル(無症状感染者を含むもの)を94〜82パーセントで正常に識別することができたといいます。


研究者らは、これらの成功率を従来のPCR検査と組み合わせることで、軽度または無症候性の感染者を見つけ出すことができるのかモデルを製作。具体的には空港などの到着地点でスクリーニングするために犬を使用すると、症例の91%を検出でき単純にPCR検査のみの場合よりも2.24倍低い感染者の漏れを防ぐことができるとしています。

研究者によると「重要なことは、犬は他の検査(PCRや抗原検査)よりも結果が出るまでがかなり速いということです」と述べています。また「私たちが提案しているのは、犬が最初に旅行者などのスクリーニングを行い、次に陽性と示された人に対して無料のPCR検査を受けるという案です」

具体的な例として、例えばどこぞの国で行われているという方法では入国者が300人いた場合、そのすべてを隔離しているといいます。しかし犬を使った検査行えば300人のうち最大でも35人が陽性だと犬が教えてくれるといい、その35人にPCR検査を行えば統計学的に300人のうち1%が陽性者ということから約3人がPCR検査で陽性と判定されるだろうとしています。


記事は以上なのですが、仮にこれが正しいとすれば270人に関しては隔離されることなくそのまま入国できるということになるのですが、潜伏期間中でも犬が発見できるのか。当然そのような状態ではPCR検査でもすり抜けることが考えられるため、特に流行地やワクチン未摂取の人については隔離という措置がある程度は必要になる可能性はあります。