image_93

日本を含め地震予知というのは積極的に行われたものの、現在目立った成果は獲られていません。これに関して、全てではないものの地震発生前の数週間前に電磁バーストという現象が発生することについてその原因の研究結果が発表されています

今も動いている地球表面の地殻。これ以外も火山など様々な原因で地震は発生するのですが、今回は日本のいたるところに存在する活断層帯などで発生する地震に関するものです。この研究は信州大学など日本の研究者により行われたものです。

Laboratory investigation of coupled electrical interaction of fracturing rock with gases | Earth, Planets and Space | Full Text
Weird Electromagnetic Bursts Appear Before Earthquakes – And We May Finally Know Why

専門的な内容が多く論文の趣旨のみ紹介すると、このある種の地震予知が可能になるという研究に関して、電磁バーストを発生させているのは断層弁という地震発生前に蓄積されるガスに理由があるというものです。

断層弁に亀裂が入り高圧から開放されると、炭酸水のように水に溶けていた二酸化炭素またはメタンなどのガス放出。空間の体積が膨張して断層の亀裂が押し上げられます。このガスが発生すると、帯電しひび割れた表面から放出された電子がガス分子に付着し、上方に移動するときに電流を生み出す可能性があるとしています。

電磁バーストはこれまで他にもいくつか仮説はありました。例えば岩が歪み熱が加わると半導体になるというものですが、これに関しては複数の専門家からは否定的な意見が寄せられていたとのこと。

研究者によると、あくまで室内実験結果として「地下にある水道管など導体を利用し電流を観測することで地震に伴う電気信号を検出することができるかもしれない」としており、今後発生する地震で命を救う方法を提供できる可能性があると説明しています。

*抄訳したものを掲載しています