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韓国の複数メディアによると、先日韓国で開催された『P4G首脳会議』という、環境問題について各国が問題を話し合うという国際会議に関して、その時公開された映像に何故か韓国ではなく北朝鮮の地図が登場するという意味不明な出来事があったと報じられています。

韓国メディアハンギョレ新聞によると、先月30日韓国で開催されたというP4G首脳会議で、問題になっているのはこの時公開された開会式紹介映像です。

P4G 소개 영상에 ‘평양 능라도’가?…청와대 “제작사 실수” : 청와대 : 정치 : 뉴스 : 한겨레

作られた映像は開催地となるソウルという地点を強調するため本来は韓国の首都ソウルも映し出される予定でした。しかし、実際には第一回目の開催地となったデンマーク コペンハーゲンが冒頭に登場。次に韓国となり、ソウルの街が紹介されました。そして首脳会議が行われる地域が映し出されるという内容だったらしいのですが、何故か北朝鮮のヌンラドという島が映し出されるという意味不明なことが発生したといいます。



この映像は人工衛星写真からズームアウトし地球を映し出すという演出だったものの、このズームアウトする最初に地点が『ソウル』ではなく何故か北朝鮮の『平壌』だったというものです。(こちらの動画では9秒から10秒あたりが問題の箇所です。)

当然主催は韓国政府で映像制作はどこぞの企業に発注し製作されたということになるのですが、韓国政府によると「イベント直前まで映像の細部を編集、修正していたが映像制作会社のミスで発生してしまった」などと説明しています。


ただ、韓国の政党である「国民の力」は今回の出来事に関しては「国際的なハジだ」としながら「リハーサルが行われた映像であり、それが単純なミスだとは言えない」「責任者の問責は当然として、国民の前で謝罪させるべきだ」と主張しています。

常識的に考えて自国の首都の地形と、北朝鮮の平壌の地形を間違う要素があるのかという疑問があります。制作者側も当然チェックを行い政府の人間もこの映像のチェックを行っているというものになるためこの全てで問題が見抜けなかったことは理解し難いものになっています。

単純に言うと東京五輪で『大阪の街』や漢字が似ている『北京』がでるようなものであり、常識的に考えてもそのようなミスは発生しません。映像制作というのは想像以上に難しく言葉の表現やBGMで印象が変わってしまい、もちろん映像で使われた資料や写真が本当に正しいのかは検証しなければなりません。しかし今回はあまりに初歩的で致命的なミスをしてしまいました。

そもそもこれがどのようなソフトからズームアウト映像がつくられたのか。最悪の場合グーグルアースといったものの可能性があるのですが、何らかの理由で映像が意図的に差し替えられた可能性もゼロではなく、関係者の説明は必要ではないかと考えられます。