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韓国の複数メディアによると今月1日、韓国東部の小さい離島『鬱陵郡』を出港した旅客船付近に海軍の艦艇から発射された砲弾4発が着弾するという考えられない事故があったと報じられています。この事故は艦艇が旅客船を確認しているにも関わらず、その方向に砲撃したことが明らかになっています。

事故があったのは6月1日、午後、2時30分ごろで『鬱陵郡』を出港し本土に向かっていた定期旅客船(排水量534t)で、試運転中の韓国海軍の護衛艦から放たれた砲弾が付近に着弾するという事故発生しました。

172명 탄 여객선 앞에 포탄 4발 ‘쾅, 쾅, 쾅, 쾅'... 아찔한 함정 시험사격 - 조선일보

旅客船社側の発表によると、当時船には乗客166人、乗務員など172人を乗せていたといい、砲弾は旅客船前方と右側の海上に合計で4発落ちたと話しています。

旅客船の目撃者によると、砲弾が落ちたのは距離にして100m程度だったといい、旅客船を直撃した砲弾はなかったものの、大惨事につながる状況でした。また当時、すぐ後に同じ航路を運航しているサンライズ号(590t)もあったとしています。

この砲弾を発射したのは誰なのか。記事によると、現代重工業が現在建造中の海軍護衛艦だったとしています。この艦艇は海軍に正式に買収される前に対空射撃をする過程で、砲弾を発射したことが確認されたとのこと。

しかし、艦艇からの試射が事前に通知されたのかについて旅客船側の関係者は「通常射撃訓練がある日は、海軍と海洋警察側で事前に通知がある」とのこと。ただこの日はそのような通知などは一切なかったとしています。

そして訳がわからないことを行っているのは現代重工業側です。こちら側は「旅客船に対して航路変更を要請したが、その旅客船が航路変更をしなかった」などと理解しがたい主張を最初にしており、「艦艇が方向を転換した後、安全距離を確保して射撃を実施。弾は旅客船と1km以上離れた海上に落ちた」と話しています。

記事は以上で終わっているのですが、つまり、現代重工業及び、当時試験されていた艦艇側が旅客船の存在を気づいていたにも関わらずそちらの方向に向かって試射したということになります。
要は韓国海軍および造船会社側が旅客船側が進路の移動をしないということで、これに対して不満に思ったのか「砲撃を加えてやろう」と判断した可能性があるというものです。また「1km離れたところに着弾した」としていることからも少なくともフェリーが航行している方向に意図的に発射したことは間違いありません。