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近年、あのウイルスより外でのアルコール摂取が制限されその機会も減っていると思われるのですが、それでも日本では特に年齢が高い人ほどアルコールを多く摂取する傾向があります。ではこのアルコールで飲みすぎてしまう人に対してどうすればいいのか。
研究者は「酒の量を数えさせて、ガンになると見聞きさせればいい」と説明しています。

この研究はオーストラリアの医療分野の調査機関ジョージ・インスティテュート・フォー・​グローバル・ヘルスの心理学が行ったもので、「アルコールと癌に関する情報をリンクさせる内容、酒の量を数えるという単純なもので飲酒者が消費するアルコールの量が減ることがわかりました」と過去に説明しています。

There's One Simple Method That Works to Reduce Alcohol Intake, Scientists Say

研究では被験者に対して『酒とガン』をリンクするテレビ広告を見せ酒の量を数えることをしてもらった結果、アルコール摂取量を減らすことに最も効果的だったとのこと。この研究では被験者が6週間にわたってアルコール摂取量を大幅に減らす唯一の組わせだったとしています。

よくあるのは飲む回数を決めてそれを守るように促す方法。これについては飲酒量を減らそうとする人もいましたが、今回の研究に参加した人の中では明確な勝者がいなかったとのこと。ちなみに今回の被験者は数千人いたものの、結局ほぼ全ての人が約束を守れなかったとのことです。


研究者によると、まず言いたいこととして「アルコールが発がん性物質であることを知りません」と話しています。「しかし、アルコールががんの原因であることを伝えることは、解決策の一部に過ぎません。私たちは、アルコールのリスクを減らすために行動する方法を提供するしなければなりません」と話しています。



あくまで世界保健機関(WHO)によると、世界の早死にの理由のうち7%がアルコール摂取が原因とされており、飲酒者に健康リスクを認識してもらうことはこの問題に取り組むための一つの方法になると主張しています。

各国の機関は酒の入手を難しくしたり、酒の値段を高くしたりする方法も検討しているものの、それが長期的に酒に関する行動が変化するかどうかは結果的には個人の選択(意思決定)にかかっているものだとしており効果は限定的だろうと説明しています。