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磁石がくっつく物をMRIに持ち込んではいけない。一般素人でも知っているような常識的なことがあろうことか病院で守られていませんでした。韓国の病院で先日、MRIを動作させたところ金属の酸素ボンベがMRIに吸い込まれ患者が死亡するという事故が発生しました。

韓国メディアによると事故があったのは慶尚南道金海のとある病院で、この日MRI撮影を行うため60代の男性が横になっていたといいます。しかし、MRIからわずか2mしか離れていないところに金属の酸素ボンベを置いた状態で撮影を開始したところ事故が発生しました。

MRI 찍던 환자, 빨려 들어온 산소통에 끼어 숨져

警察関係者によると自己経緯については「MRIが動作したところ酸素ボンベがMRIに吸い込まれ患者の頭などに打つかったようだ」と説明しています。

CTとは異なり磁気共鳴画像つまりMRIでは動作すると強力な磁場が発生します。そのためこの磁場に干渉するありとあらゆる金属を置いてはいけません。これは「ガソリンに火を近づけてはいけない」レベルの極めて常識的な内容になります。しかしこの病院では医師、技師がいるにも関わらず守られていませんでした。

▼出力が弱い昔のMRIに金属を入れた動画


病院側によるとなぜ酸素ボンベを近くに設置していたのかについては、「患者が危篤の状態であり酸素ボンベを離すことができなかった」などと意味不明なことを説明しています。そのような状態ならばCTを行えばよいものの、何故かMRIが選択されたといいます。

具体的ににはこの患者は集中治療室に入院していた内科患者で『けいれん』を起こしたといいます。この時点で酸素吸入器を付けた状態だったといい、そのまま患者と共に酸素ボンベをMRI室にいれたとのこと。

当然、患者は一人では歩けないため病院の医療従事者が運んだということになるのですが、この間誰も問題を指摘せずMRIを動作させ死亡させたということになります。



これは100%病院側の過失になるのですが、日本国内や海外でもMRIに金属が吸い込まれ患者が死亡する例はごく稀に発生してるものであり、このような現場では基本的なマニュアルすら守られていない状況で発生するということは共通しています。