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日本ではオミクロン株による第6波の新型コロナウイルス流行となっていますが、このオミクロン株はどうしてここまで感染者数を多く出す傾向があるのか、今回はオミクロン株が他の株とどのように異なっているのか紹介していきます。

NATIONAL GEOGRAPHICによると、現在欧米をはじめ世界中で感染拡大の要因になっているオミクロン株に関してこの強い感染力と重症化率の低さについてどのような状況になっているのかまとめた内容を登校しました。



まず米疾病対策センター(CDC)によると、1月8日までの1週間における国内での感染例について実に98%以上がオミクロン株によるものだったとしました。アメリカでは過去に1日あたり100万人という感染者を出しているのですが、この大半がオミクロン株ということは間違いないと考えられます。

米エモリー大学の疫学者で感染症専門医による「これほど感染力の強いウイルスは見たことがありません」とも話しています。

ではこの強い感染力はいったいどこにあるのか。2021年12月27日付けで「medRxiv」に掲載された論文によるとオミクロン株に関して、デルタ株の2〜4倍移りやすいとしており、ワクチン接種による抗体を逃れやすいことがわかっているとしています。

特に鼻や副鼻腔を含む上気道ではオミクロン株はデルタ株の100倍以上の速さで複製していることがわかったという論文があり大量のウイルスを飛散させる結果になっているとしています。しかし、オミクロン株は肺の細胞にはこれまでの株に比べて効率的に感染することができないため人体へのダメージが局所的になり結果的に重症化がおさえられているとのこと。

面からの感染は低い

現在机を消毒するなど面の消毒が増えいてるものの、オミクロン株についてはこれまでの変異種と同様で面からの感染は低い可能性があり、このような消毒に労力をかけるよりもマスクや距離をとるなどの対応が求められると説明されています。

特に日本ではこのような面の消毒が行われている一方で感染者が多くでていることを考えるとやはり空気からの感染が桁違いに多くなっていると考えられ、常時換気するなどの対策がもとめられるます。