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海外メディアによるとロシア海軍の複数の揚陸艦(兵士や戦闘車両などを搭載するような艦艇)がバルト海からイギリス海峡を南下していると報じられています。この揚陸艦は今後地中海に入り、ウクライナの目と鼻の先となる黒海に入る可能性が高いとされています。

The Driveによると、複数の報告としてロシア海軍の揚陸艦、主力戦車や装甲兵員輸送車を収容するロプーチャ級揚陸艦5隻、およびイヴァン・グレン級揚陸艦1隻が南下しており、報じられた時点でイギリス海峡に入ったとしています。

この揚陸艦艦隊はいずれも戦闘車両を搭載し上陸させることができる部隊を展開可能なものであり、その行き先は明らかになっていませんが、地中海を経由し黒海に入る可能性があります。その黒海に面する国はウクライナです。

ロプーチャ級揚陸艦は10台の戦闘車両および340人の兵士などを展開可能な揚陸艦で、イヴァン・グレン級揚陸は最大13両の戦車と約300名の部隊を運ぶことができます。

▼ロプーチャ級揚陸艦から展開させる戦闘車両
ロプーチャ級揚陸艦

戦時における揚陸艦の目的は非常に単純でこのような水陸両用の車両などを搭載し、フル装備の兵士を載せ上陸、展開するという任務にあたります。そのため敵と向かい合うという任務になるため非常に危険な作戦であり優秀な兵士らが多いともされています。

この艦艇がどこに向かうかは明らかになっていませんが、地中海に入ればほぼ間違いなく行き先は黒海です。つまりこれは偶発的ではなく意図的にウクライナの侵攻の準備を進めているということになります。

今後ウクライナで発生するであろうロシアに対する攻撃が発生した場合、これらが総力を上げて陸海空から侵攻し始める可能性が極めて高くなります。