火星

少なくとも今世紀前半にも実施するとされているのは有人火星探査です。これは地球から直接もしくは月を経由して火星に行き着陸、滞在、火星を離陸、帰還するというもののですが、現時点でNASAはどのような計画を練っているのでしょうか。

人類が地球以外の惑星に到達する―。これは人類史に残る月面着陸を超える極めて重用出来事になることは間違いありません。ではこの火星というあまりに遠い天体に人類を送り込むことに関して世界最大の予算のあるNASAはどのような計画を現在進めているのでしょうか。

これは5月にNASAが行った講演会で語られたもので、具体的な内容が示されました。
NASA Reveals Early Plans to Send Two Astronauts to Surface of Mars

まず、この有人火星探査について、行き帰りの日程は500~916日とみています。宇宙船は化学推進力(所謂液体酸素と水素のようなもの)と電気推進力を組み合わせたハイブリッドロケットステージを使用した宇宙船になるとしています。

▼ボーイングの有人火星探査構想


宇宙船の乗員は4人。この内訳については不明です。記載はないのですが、全員がアメリカ人が乗り込むことになると思われます。これは命を落とす可能性も高いミッションであるため保証などを考慮して友好国であっても外国人の採用はその後のミッションになると思われます。

そして2人が火星軌道に留まり残り2人が火星に着陸します。この2人についてもよくわからないのですが現在の世界的な流れを考えても、そして人類史に残す上でもやはり男女になると思われます。この2人については火星に30日間滞在します。先程から500日、30日と日数が出ていますがこれ地球と火星の公転軌道が理由で昔から言われていたものと同じ日程です。

具体的な内容は以上ですが、記事ではNASAはこの火星探査の足がかりとして現在建造を目指す月軌道上の小型宇宙ステーション『ゲートウェイ』を建造。更に当初予定になかった月面ので活動することで有人火星探査のシミュレーションを行いつつ、より大型の宇宙船を建造し有人火星探査を成功させるという方針です。