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自国にもかかわらず許可なく自由に出入りできない場所があります。その一つは軍用地です。そんななか韓国では実に120年ぶりに自国の土地に戻った元軍用地があるのですが、ある理由から滞在は2時間までに制限されていると内容を韓国メディアが伝えています。

韓国メディアJTBCによると返還前は駐韓米軍基地として利用され実に120年にわたり外国部隊により国民の出入りが禁止されてきた『龍山公園』が今月10日一般開放されたと伝えています。ここには現在も米軍スタイルの住宅と英語の道路標識がそのまま残っているのですが様子をみようと多くの人が訪れていたとのこと。

2시간만 머물러야…120년 만에 '살짝' 열린 용산공원 | JTBC 뉴스



一方で、この土地については問題があるとされています。土壌汚染が発生しているらしく滞在は2時間制限されているとのこと。一方で韓国政府によると2時間の滞在は10日間のデモ開放期間に多くの市民が訪れ混乱する可能性があるため制限したと主張しています。

韓国メディアによると今回返還された龍山公園は300万平方メートル、サイズ的にはニューヨークのセントラルパークに近い大きさがあり現在は10万平方メートルのみ開放。今後整備を行い9月までに40万平方メートルを開放するとしています。

一方で土壌汚染が理由で滞在時間が制限されているというメディアや国民側の意見については、開放された龍山基地周辺では枯葉剤成分であるダイオキシンが検出され、ヒ素やすい銀も基準値を超えた数値が確認されているとのこと。(参考)
ただ韓国政府については土壌汚染があるというのは認めているものの、開放されたところは元々アメリカ人らの家族が滞在していたところでもあり「滞在が危険だというのは誇張された話だ」と説明しています。

したがってどちらかというと2時間滞在は『汚染物質が理由』というよりもやはり人がごった返すことで混乱しないための対策という見方が強いと考えられます。ちなみに9月までにはこの滞在時間は無制限になるとのことです。