2017年オスプレイ事故

垂直離着陸でき、ヘリコプターどころか小型機よりも飛行性能が上回っているMV−22オスプレイ。一方で事故も度々発生しているのですが2017年にドック型揚陸艦で発生した事故映像が初めて公開されました。



こちらが2017年に発生したMV-22Bの墜落事故です。着艦しようとしていたのはサンアントニオ級ドック型揚陸艦です。

サンアントニオ級ドック型揚陸艦

この墜落事故はオーストラリア沖で2017年8月5日に発生したもので、乗員26人のうち3人が死亡しています(パイロット2名と兵士1名?)。事故原因についてはダウンウォッシュというローターの下に吹き出される強烈な風が原因で墜落したと判断されています。
映像では左側がガクッと落ちる様子が確認できるのですが、当時のパイロットはガクッとした時に毎分60~90メートルの降下速度を確認し直ちに姿勢制御を試みたものの止めることができず、飛行甲板に衝突し墜落しました。

当時26人が搭乗していたことについて、いわゆる重量オーバーの状態ではなかったのかという指摘もあるらしく、今後は同様の事故が発生しないよう特に海上における輸送では調整が入れられているとしています。

ティルトローター機は航空機に比べ非常に複雑かつ繊細な制御が必要であり現在これを開発できているのはアメリカのみです。さらにMV-22は艦内に格納できるよう翼を90度折りたたみ、かつローターもたたむ事ができるなど高度かつ複雑な設計から作られています。