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日本では小学校は6歳からですがお隣韓国ではそれを1歳早めて、現在の幼稚園でいう『年長組』から小学校に入学させるという小学校0年生のような制度の導入をめざしていると報じられています。

朝鮮日報などによると、教育部は今月29日「現在満6歳の小学校入学年齢を満5歳にした案を尹大統領に報告したしたと報じています。なぜ5歳から小学校に入学させる必要があるのか。パク・スンエ教育部長官によると「就学年齢を1年早めることで、社会的弱者層が早く義務教育を受けることができるようにする」と主張しています。

초등학교 1년 일찍 들어간다... 이르면 2025년부터 만5세 입학 - 조선일보

韓国政府によると「地域や家庭の条件が違って生じる教育格差を早期に解消できる」としており、「1年早く入学すれば学校を卒業する時点も1年早められるため、青年たちが社会に進出して仕事を始める年齢を下げて労働期間を増やす効果もある」などとしています。

実は韓国ではこのように入学時期を1年早めるとうのは度々でており、例えば李明博・朴槿恵政権時んは「社会的弱者層が早く義務教育を受けることができるようにする」という主張ではなく、「仕事を始める年齢を早め、低出産・高齢化に伴う問題を解決する」という趣旨だったといいます。

つまり韓国政府といしては「社会的弱者層がー」などといっていますがそれは表向きの理由であって本来の目的は労働期間を早め労働人口を増やすことで納税額を増やすこと、低出産率の改善をしたいというものであり、社会構造の歪みの原因を全く別な入学を1年はやめることで強制的に解決させようとしているに過ぎないということになります。

海外に目をやると5歳から入学しているのは欧州ではイギリスなど6カ国、6歳入学が19カ国と最も多く、7歳という国も8カ国あります。またアメリカやオーストラリアの一部の州でも5歳からの小学校入学というのは存在しています。

現在の制度を変えると教育現場をまず変える必要がありこれには膨大な労力やノウハウが必要になります。しかし、1歳早めたところでいずれやってくる大人社会が変化しておらず根本的な問題を解決しない限り5歳入学はほぼ意味なく終わることが予想できます。