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有人機が複数の無人機を操り共に敵地に向かう。ゲームではプレイヤーが操縦する機体と共に戦ってくれる頼もしいオプションが存在しますが、米ボーイングは現実世界のオプションとして『ロイヤルウィングマン』と呼ばれる機体の試作機を発表しました。

ボーイングの公式サイトが4日に報じた内容として、ボーイングのオーストラリアチームは歴史上初となる『ロイヤルウィングマン』というこれまで存在していなかった新しいタイプの無人機を開発したと発表しました。

Boeing: Boeing Australia - News Release

記事によると、ロイヤルウィングマン航空機ことAirpower Teaming System:ATSは人工知能を搭載し有人・無人機の能力を拡張することができる航空機としており、過去ボーイングが開発した無人機としてアメリカ以外では最大の投資額となったとしています。

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ATSは今後世界の防衛市場向けに開発する基盤としてとしても機能するとしており、3つ開発される試作機のうち1つが今回完成したものだと説明しています。
ATSは今後地上試験に移り、今年後半にもタキシングと初飛行の予定が組まれているとしています。



ATSは一体どのような機体なのでしょうか。これまで明らかになっていることとして、機体形状からは明らかに無人ステルス機であることは間違いありません。サイズは38.5フィート(11.7m)。航続距離は3,700km以上で主な任務として電子戦、諜報、偵察、監視をすることができるとしています。空対空ミサイルや航空爆弾を搭載可能とは記載されておらず、無人戦闘機や無人戦闘攻撃機として利用されるのかは不明です。

また、この機体は従来の無人機のように偵察などに用いられるのではなく、場合によっては見方の有人機へのミサイル攻撃を交わすため身代わりになるような能力もあるとされています。運用にあたっては有人機は必要とせず単独で無人機としても運用可能であり、有人機に随伴する場合は一定の距離を保ちながら編隊を組みながら飛行するなどの運用ができるとしています。

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