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世界最大の経済大国アメリカ。一方でカリフォルニア州の一部地域では停電が頻発するなど電気の質が高いとは言えない状態なのですが、これに関して実は中国の農村地域以下の質だったと報じられています。

これは一年間にどれだけ停電が発生するのという単純に電力が提供されなかった時間を調査した結果から明らかになったもので、記事によると、2019年における中国農村部の停電は平均900分でしたが、北カリフォルニアでは1300分の停電時間たあったとしています。

Northern California Has Less Reliable Electricity Than Rural China | NextBigFuture.com

比較として中国農村部における一人当たりの収入は3,000ドル未満です。カリフォルニア州の一人当たりGDPは20倍以上の70,000ドルを超えています。しかし、カリフォルニアの送電網の信頼性は中国よりも維持することができていないとのこと。

2004年、ローレンスバークレー国立研究所(LBNL)は、米国の停電による損失は年間少なくとも220億ドル(2兆2000億円)から1,350億ドル(13兆5000億円)にもなると見積もっています。これはカリフォルニア州固有の問題だとしており、整備されていない送電網と整備されていない森林、そして風力や太陽光発電などの過度な依存が事態をさらに悪化させる前の話しだとしています。

また2005年におけるアメリカ全土の平均的な停電時間は214分としており、これは日本の6分、シンガポールの2分、イギリスの70分と比べても明らかに停電時間が長いとしています。冒頭でも紹介しているようにカリフォルニア州のみを見た場合、2019年の停電時間は1300分以上となっており送電網や発電の質の悪さは見て取れると思います。

中国は2016年から2019年にかけ1500億ドル、約15兆円ほど投資し農村地域の送電網を強化を行い平均停電時間を年間900分に縮めたとしています。