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 パソコンや携帯電話の普及によって「漢字が書けなくなった」という方も多いと思います。これは日本だけではなく中国でも同様のことが発生しているようです。

 湖北省武漢市にある中南民族大学の学生らが行ったのは「戊戌」など中国人でも間違えやすい単語10個を大学生は書けるのかというものです。単語はホワイトボード上で空白を埋める形式で出題したといいます。被験者は同大学をはじめ、武漢紡績大学、中南財経政法大学、武漢工程大学の学生ら143人です。
 結果、10個全ての単語を正しく漢字を書けたのはわずか12人。中には2.3問しか答えられない学生が10%ほどいたといいます。

 同調査では被験者の72%が「まる1日」もしくは「数日」漢字を書かなかったことがあると回答し、うち23%が「今はパソコンがあるので、字を書けるかどうかは重要でない」と考えていることが明らかになったといいます。

 同大学に通う丁行(ディン・シン)さんは「普段はパソコンを使っているので、大体の形しか思い浮かばない漢字がたくさんある。実際に書いてみると間違いが多い。あと何年かしたら、パソコンなしには字も書けなくなってしまう」と語っています。
 武漢工程大学の盧さんは「今は電子ファイルばかり。その方が字が揃っているし、字体や字の大きさも選べて、手で書くよりずっと便利。ほかの人が見ても気持ちがいい。手書きは字がきれいならまだしも、下手な場合は見ていてイライラする。今、字の練習をする人は減る一方で、みんな自分の名前さえ書けたらそれでいいと思っている」と語っています。


 中国では簡体字という漢字を簡略化した文字が使用されています。とはいえ、日本のような「平仮名」「片仮名」は無いのですべて漢字の文字ということになります。

参考:中国語講座(中国の簡体字)


 日本では忘れた漢字が出てきた場合、ひらがなを使うという方法がありあますが、中国では場合どのような字を当てるのでしょうか。調べたところ、どうやら同じ発音の別の漢字を当てるようで、それでも出てこない場合はピンイン(発音を表すアルファベット)で使われるそうです。