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スタッフを暴行、非常ドアをこじ開ける、集団で滑走路に侵入する・・・。旅客機を利用する人が年々増加する中国。一方、フライトの遅延により暴力行為を行う乗客が後を絶たないといいます。

中国では、遅延するフライトに激怒した乗客が、過激な手段で抗議するトラブルが相次いでいるといいます。上海に本社を置く格安航空会社(LCC)春秋航空の王正華会長は「航空会社の立場は弱い。われわれができることは、怒りを鎮めるために補償を行うことだけだ」と述べています。

1980年代、飛行機移動は政府幹部や会社役員のみに限られ、航空券を購入するにも特別な書類を提出する必要があった中国。経済発展と共に民間人も旅客機を利用することができ、政府の統計によると、昨年は国内線で2億7000万人以上が搭乗、2010年からは約10%増加、03年からは約70%増加しています。

航空コメンテーターのLi Yuliang氏は、「かつて飛行機移動は『ファーストクラス』の人々の特権だったため、一般の中国人が持つ航空サービスへの期待はかなり高い」と指摘しています。「しかし、実際乗ってみるとサービスはそれほど良くないと感じ、遅延があった場合はなおさらそう感じる。そして怒った乗客が大きなトラブルを引き起こしている」と説明しています。


これに伴い現場で発生しているのはフライトの遅延です。この遅延はどのように発生し、結果どうなっているのか簡単に紹介します。

20人がゲートを破壊

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2009年4月、広東省広州市白雲国際空港で「航空機の故障により出発を遅らせる」とのアナウンスを流したところカウンターに乗客が殺到。再出発の時刻を問い合わせると「1時間先か2時間先か…、明日になる可能性も…」などと述べたことに激怒。20数人が金属の棒を手に搭乗ゲートを破壊。連結通路を強行突破しようとした。 航空機の不具合は直ぐに治ったものの、この破壊行為により予定の出発時刻が1時間遅れた。

非常口を開けてみた

2010年6月、浙江省杭州市の蕭山国際空港を離陸した飛行機が約20分後、機長が非常口座席の異常を示す表示があることに気付いた。その後、28歳の貿易会社勤務の乗客が離陸前に非常口の扉の開閉装置を動かしたことが明らかになった。会社員は非常口座席に座ることは初めてだったことから「好奇心でやった。万が一のことを想定してレバーを引っ張ってみた」など、よく分からないことを述べていたという。

搭乗ゲートを粉々に破壊

2012年3月、浙江省杭州市の杭州蕭山空港で悪天候によって立ち寄った旅客機に乗っていた乗客らが空港の搭乗ゲートが破壊、飛行機の待機エリアに多くの乗客がなだれ込むという事件が発生。乗客らは数時間にわたり搭乗ロビーで待たされれていたようで、その怒りが爆発した。

「機内が熱い」非常口を勝手に解放

2012年5月、安徽省の合肥駱崗国際空港で、旅客機の乗客が「機内が蒸し暑い」と勝手に非常口を開けるという事件が発生。この機は天候不良のため、目的地の大連への飛行を中止。これに不満を感じた乗客41人が飛行機から降りず、さらに女性の乗客1人が「機内が蒸し暑い」と言って、3カ所の非常口を無断で開け放った。

乗客47人が旅客機占拠

2012年5月、湖北省の武漢空港でフライトが延期されたことに怒った乗客47人が航空機を「占拠」、武装警察が介入する騒ぎになった。乗客らは「ただちに離陸し、かつ現金の補償金を支払うこと」を求めていたものの、武装警察が「占拠」をやめなければ法に基づいて対応すると発言したことで、航空機から降りてきたという。 これにより翌朝8時に予定されていたフライトが11時に延びた。

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