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日本の尖閣諸島の領有権を主張している台湾で「釣魚島(尖閣諸島)作文コンクール」が行われました。しかし、優勝者の名前が「何かを狙ったものじゃないか」と話題になりバッシングが起こっているといいます。

台湾外交部が主催したのは「釣魚島(尖閣諸島)作文コンクール」。これに応募し、優勝したのは新竹の高校生、張統一(ジャン・トンイー)さん。しかし、台湾ではこの『統一』という名前が原因で騒動になっているといいます。

張さんの作品は今年起こった尖閣諸島の事件について、台湾、中国、日本のそれぞれの立場を書き、中華民国が「釣魚島の主権を有している」ことについて歴史、地質、地理的に実証したという内容になっているそうです。審査員からは「歴史的背景をわかりやすく整理し、的を射た問題提起をしている。若者の愛国心が豊かに表現されている」との評価が下され優勝ということになったんですが・・・。

今回の張統一さんの受賞は台湾のネット上でも話題になり、内容は別として「統一」という名前が与党国民党の目標である最終的な中台統一を連想させることから、「審査員は名前で選んだ」という批判が起こり、「外省のイヌ、ブタ」という書き込みが次々と書き込まれているといいます。

台湾外交部の林永楽部長はこの騒動について、「平和的解決が必要であることは皆の共通認識だ。もちろん、数十年にわたる問題であり、一足飛びに解決する方法を若者に期待することは不可能だ」と述べた上で、「審査は公正に行われたもので、作文は素晴らしい内容だった」とコメントしています。

統一さんお家族は「子どもの名前は祖父が付けたもので、そういう意図があったものではないし、家でも政治の話はしない。子どもの名前だけを取り上げて攻撃するのは不公平だ」と訴えているといいます。


人の名前は一生使うものです。その名前に別の意味の意図が有ろうが無かろうが、他人からは「有る」と思わせるものでは結局はなんの意味もないということになりそうです。

参照元:レコードチャイナ