華春瑩副報道局長

先月、中国海軍から2度の敵対行為が行われたことについて、中国のインターネット上では日本を批判する声よりも自国の外交姿勢についての批判が上回っている状態だといいます。

今回の事案について、中国側は全く知らず日本の報道で知ったことが発覚しました。当初、「関連機関が事実確認中」としていたものの、その後「捏造だ」「日本の威嚇が問題だ」「別のレーダーだ」などと述べ、予想通りの反応を見せました。

一方、中国国内では日中のやり取りに対しどのような意見があるのでしょうか。 中国ではおおむね「日本が騒ぎ過ぎ」「事実を誇張しているのでは?」とのメディアなどの見方があるとのことなんですが、中国版ツイッターこと『新浪微博(Sina Weibo)』ではどうやらそうではないといいます。

ネット上では日本に対し敵意の声や批判する声もあるものの、実は自国の外交姿勢に対する批判がこれを上回る勢いで伸びているといいます。

Record Chinaによると
「いったいどちらが嘘をついている?」
「この反応の遅さって何?これでお相手と競おうっていうの?」
「日本の迅速な反応に比べ、我々の国はカタツムリ並みの鈍さ。これだけ格差がはっきりしていると、実際に戦争になった場合の勝算は…あるのかな?」
「もし本当にやっていないならば、日本に謝罪を要求するだろうね。ただひと言を言って、終わりにするつもりかい?」
「国防部の発表内容は事実では?だって、照射する勇気なんてないだろ?」
「おい、中国軍部は少しくらい主張してもいいんじゃないの?」
「あーあ、自ら威厳を吹き消したね」
「中国は日本とやりあう勇気がないことを、これでみんなに示しました」
「これが中国の“新しい”外交手段ですね、わかりました」
「(レーダー照射は事実だと思っていたので)ぬか喜びだったな」
「くそ、やっと中国が立ち上がったと思ったのに。結局は腰抜けだったか」
中国政府としては今回の事案について「捏造で事実ではない」「射撃管制レーダーではなく別のレーダーだ」と言ってしまった以上、逆に証明せざるを得ないことになってしまった上、中国人の反発が中国共産党に向くという一番困った状態に陥る可能性が出てきました。

参考:Record China