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スター・ウォーズシリーズに登場する架空の宇宙要塞「デス・スター」。見た目は小さい天体のような姿で1箇所凹んでいるところがあるんですが、実はその形にそっくりな天体が太陽系には存在するようです。

米航空宇宙局(NASA)の土星探査機「カッシーニ」が撮影したのは、天体のサイズに比べて大きいクレーターが存在する土星の衛星「ミマス」です。

写真が撮影されたのは2010年2月のことなんですが、この時はミマスの上空9,500kmまで近づき、探査機に搭載されている狭角カメラで撮影。人間と同じ見え方のする可視光から撮られた写真6枚を使い、正射図法でこちらの写真が作られました。

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衛星ミマス最大の特徴はこの大きなクレーターです。ミマスの直径は396km、一方で「ハーシェル・クレーター」と名付けられたクレータの直径は140kmあるとされています。また、衝撃によりできた壁の高さは5km、クレーター内部の深いところでは表面から10kmほど低く、中央にできた丘は6kmほどの高さがあります。

最近アメリカでは「デス・スター」の建設を求めるオンライン請願があり政府が回答するという出来事がありました。結果は建設費が85京ドルになることや、一人乗りの宇宙戦闘機1機で破壊されるということから建設を希望する要望は拒否されました。

ミマスの密度は1.17と低く、氷と僅かな岩石からなる天体であることが分かっています。また580km/h程度の速度で宇宙空間で出れることから、もし地球から近い軌道上に ミマス旧の天体があれば、改造してデス・スターにはできないものの、宇宙ホテルや基地として十分利用できていたかもしれませんね。

以下は地球と衛星ミマスのサイズ比較
地球 ミマス サイズ

参考:WIRED.jp