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先週はロシアに落下した隕石が話題になりましたが、みなさんは実物の隕石を目にしたことはあるでしょうか。航空宇宙関連の博物館に行かない限り滅多に目にすることはない石なんですが、今回は世界にある巨大な隕石を紹介していきます。

地球は岩石惑星といわれるように岩石や金属を主体とした地球型惑星に分類されています。太陽系には今でも地球やその他の天体の主体となった岩石やチリが多く飛び交っているんですが、一部は地球に捉えられ地上に落下してくるものがあります。これら隕石で特に大型の物は世界の博物館に貯蔵されています。

今回はその中でも有名な5つの大型隕石について紹介します。

ホバ隕石

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重量は60トン、縦横約2.7メートル、厚さ約0.9メートルの1個の隕石としては、これまで発見された中で最大です。また地上で見つかった天然の鉄塊としても最大となっています。この隕石は今から8万年前に地球に落下してきたと考えられるものの、衝突クレーターを残しておらず研究者は今もその理由を探っているといいます。 ホバ隕石はアフリカ南部ナミビアの落下地点付近に展示され、国の記念物に指定されています。

エル・チャコ隕石

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カンポ・デル・シエロ隕石こと重さ37トンのエル・チャコ隕石 は地球上で発見された隕石のなかで2番めの質量があります。エル・チャコ隕石は今から4000~5000年前に流星群の一部としてアルゼンチン北東部に落下したと考えられています。またエル・チャコ隕石は複数に別れこれまで発見された隕石の総質量は100トンを超えています。一番サイズの大きい隕石はアルゼンチン北東部のチャコ州の博物館で展示されています。

ウィラメット隕石

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ニューヨークのアメリカ自然史博物館に展示されているのは米国で発見された最大の隕石、ウィラメット隕石です。サイズは世界で6番目の大きさになります。この隕石は地球に落下して100万年が経過していると考えられ、アメリカインディアンのチヌーク系クラカマス族は、この石を崇拝の対象としていたといいます。

アーニートゥ隕石

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こちらもアメリカ自然史博物館に展示されている隕石で、これまで人間が移動させた中で最大の隕石とされています。質量は31トンあり、グリーンランド北西部に1万年以上前に落下したと考えられています。

バクビリート隕石

バクビリート隕石は重さ24トンと小さいながら、長径が約4.2メートルあり、これまで見つかった中で最も長い隕石の1です。1863年に地質学者ギルバート・エリス・ベイリー氏に発見され、現在ではメキシコで最も有名な観光名物の1つとされています。メキシコ北西部クリアカン市のセントロ・デ・シエンシアスの建物内で展示されています。

参考:National Geographic