ミズーリ

艦艇による砲撃で最大の火力を持つ戦艦。そんな戦艦も『時代の流れ』には勝つことは出来ず現在戦艦を運用している国は存在しません。今回は歴史上最後に退役したアメリカの戦艦「ミズーリ」を紹介します。

アメリカ海軍、アイオワ級戦艦の3番艦として建造、就役したのは戦艦ミズーリです。1944年6月11日就役し退役する1992年3月31日まで、数々の戦争に参加しました。

戦艦ミズーリは1941年1月6日にブルックリンのニューヨーク海軍工廠で起工します。ミズーリはパナマ運河を通過できるように設計された戦艦で全長(270.4m)に対し横幅は32.98mと細く成っています。その後、1944年1月29日に進水、同年6月11日就役しました。

同年11月にはパナマ運河を通過し12月24日に真珠湾に到着。1942年1月27日に空母レキシントン(後のドーリットル空襲)を護衛するため出港しています。

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▲ミズーリへの特攻攻撃(1941年) この時の攻撃痕は記念艦となった現在も残っている。

ミズーリは1942年に硫黄島へ上陸する部隊へ支援艦砲射撃や1944年の戦艦大和を撃沈した米空母機動部隊として1945年の室蘭艦砲射撃や茨城県日立市の工業地帯への砲撃など数々の重要な作戦に参加してます。そして歴史の教科書や資料集には必ず載っている降伏文書調印式が行われたのもミズーリの甲板上になります。

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第二次世界大戦が終わった後も1950年に勃発した朝鮮戦争に参加。朝鮮戦争終結後は1955年にピュージェット・サウンド海軍工廠に入り2月26日に退役します。ミズーリはブレマートンの桟橋に係留され、1年あたり約180,000人の見学者が訪れるという観光名所になっていました。

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写真:朝鮮戦争で砲撃を行うミズーリ

再就役したミズーリ

退役した1955年から実に30年近い年月が経過した1986年5月10日、海軍長官ジョン・F・リーマンによる「600隻艦隊構想」により再びミズーリは再就役します。このとき古い火器に替わりトマホークや対艦ミサイルのハープーン、対艦ミサイル迎撃用のCIWS(機関砲)といった現代兵器が取り付けられました。

湾岸戦争勃発後には1953年3月を最後に行われていなかった『軍事作戦での砲撃による攻撃』を1991年1月に行なっています。これが事実上最後の戦艦による主砲発射になります。

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写真:トマホークを発射するミズーリ

退役

湾岸戦争終了後の1991年にハワイで真珠湾攻撃50周年記念式典に参加。1991年のソ連崩壊に伴い戦艦を運用する高額なコストなどを理由にミズーリは1992年3月31日にロングビーチで退役しました。 現在は真珠湾フォード島で記念艦として保存されています。



ミズーリ

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