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米民間企業スペース・エクスプロレーション・テクノロジーズことスペースX社は、マーリン1Cエンジンを改良したマーリン1Dエンジンの開発に成功しました。年内にも同エンジンを使用したロケットが打ち上げられる予定です。

ロケットを使用した宇宙輸送を業務とするアメリカの民間企業スペースXは、自社が開発したマーリン1Cエンジンを改良したマーリン1Dエンジンの認定試験を終えたと発表しました。

マーリン1Dはマーリン1Cと同じケロシンと液体酸素の燃料を使用したロケットエンジンで、推力が480kNから650kNに向上。エンジンの効率を示す比推力と呼ばれる数値も275sから282s、推力重量比は150:1となり世界でもっとも性能の良いエンジンの一つとなりました。
また推力を100%から70%の間で変えられる『スロットリング』機能も備わり、エンジン自体も量産がし易いよう設計も改善。部品点数を減らすことにも成功しました。

マーリン1Dエンジン燃焼試験


今回認証試験を通過したことでマーリン1Dエンジンはロケットに搭載し使用できるようになり、今年登場予定のファルコン9の改良型である『ファルコン9 v1.1』や、開発中の超大型ロケットファルコン・ヘビーで使用されます。

ファルコン9 v1.1の最初の打ち上げは2013年6月に予定されており、この打ち上げではカナダ宇宙庁の人工衛星カシオペ(CASSIOPE)を搭載し、同社がバンデンバーグ空軍基地に新たに建設した発射場が使用されることになっているそうです。

ファルコン9 v1.1の打ち上げ能力は低軌道(LEO)に13.15トン、静止トランスファ軌道(GTO)に4.85トンで日本で使用されているH2A204型はLEO15トン、GTO 6トンとなります。 

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スペースX社

インターネットベンチャー企業PayPalの創設者、イーロン・マスクにより2002年設立された企業(本社 カリフォルニア州 ホーソーン)。同社は最終的には再利用可能にするロケット・宇宙船の製造を目指しており、これまでにロケットファルコン1、ファルコン9、ドラゴン宇宙船、ロケットエンジンの開発に成功しています。

再使用型ファルコン9ロケットのコンセプト

ドラゴン宇宙船は2010年12月に民間宇宙機としては史上初の宇宙からの帰還という偉業を達成。ドラゴン宇宙船は貨物型と有人型の2種類があり貨物型は2010年以降、ISS国際宇宙ステーションに3度、物資の輸送に成功しています。
有人型の打ち上げはまだ行われていないものの、最大7人の宇宙飛行士を搭乗することが可能で、耐熱シールドは月と火星からの帰還時の大気圏再突入速度にも耐えられるよう設計されています。

参考:sora.jp 

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