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先月22日、アメリカ・ワシントン州の海岸に漂着した1隻の小舟が話題になっています。この船は東日本大震災で漂流した船とみられているんですが、なんと、船の中に生きた魚が数匹入っていたそうです。

ロイター通信は、東日本大震災から2年が過ぎた2013年3月22日、アメリカ西海岸に位置するワシントン州の海岸に1隻の小型船が漂着したと報じています。

この船は震災で発生した津波で漂流し、2年かけ日本からアメリカまでおよそ8000kmを横断したと考えられているんですが、船の餌箱の中から日本近海で生息するイシダイが生きた状態で見つかり、『tsunami fish』と名付けられアメリカで話題になっているといいます。

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写真:船尾で見つかったイシダイ

アメリカの魚類野生生物局当局の科学者はイシダイが生きた状態で見つかったことについて、船は船尾部分が水面下に沈むことがあり、イシダイが出入りできたことで「すみか」になっていたのではないか、と分析しています。



当初イシダイは1匹しか見つかっておらず、米オレゴン州の水族館の協力も得て調査した所新たに4匹発見しました。このうち1匹はオレゴン州の水族館が引き取り6日に一般公開されました。水族館の責任者は「(イシダイは)非常にカッコイイ魚。漁船内にもっといないだろうか」と話しています。

他の4匹のイシダイはオレゴン州立大学に送られ、解剖されイシダイの年齢や食べていた餌の種類を調査に使用されるとのことです。

参考:CNN