8217

感染が拡大している鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)について、WHOは記者会見で「最も致死性の高いウイルスの一つだ」と述べました。 

世界保健機関(World Health Organization、WHO)のケイジ・フクダ(Keiji Fukuda)事務局長補は4月24日に記者会見を開き、 中国で感染が拡大している鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)について「これまで見たなかで最も致死性の高いウイルスの一つだ」と述べました。

フクダ氏は中国で1週間の調査を行なっており、H7N9型は鳥インフルエンザウイルスはより一般的な「H5N1型よりも伝染性が強い」と述べています。

感染者の8割近くが動物と接触

8218
写真:広西チワン族自治区柳州市の市場。中国農業部(農業省)は正規ルートで流通している鳥は安心して食べることができると主張している。

中国の疾病対策センターの研究グループがアメリカの医学雑誌「ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に発表した内容によると、今月17日までに中国でH7N9型に感染し発病が確認された77人について、動物との接触について調査したところ、77%の59人が生きた動物と接触があったと回答しています。

具体的には鶏が45人、アヒルが12人、豚が4人で何れも生きた動物を取り引きする市場で働いていた、もしくは市場を訪ねていたとしています。研究グループでは、ヒトからヒトへの感染を示す証拠は見つかっていないとする一方で、複数の患者が出た2つの家族については「ヒトからヒトに感染した可能性を排除できない」としています。

9割が重症化、高い致死率

8216
写真:河南省開封市の病院で治療を受ける鳥インフルエンザ患者

H7N9型は、一般的なインフルエンザやSARSよりも発症から重症化する期間が短く、またその割合も非常に高いことが特徴です。広州市中医薬大学の林興棟(リィン・シンチェン)教授によると発症した場合、重症化する割合が新型インフルエンザ(SARS)が30%だったのに対し、H7N9型の場合は90%と異常に高く、また発症から最短7日で死亡する例が確認されています。

致死率が高い理由についても「発症から重症化までの期間の短さだ」と指摘してます。一般のインフルエンザで発症まで重症に至るのは7日程度、SARSで10日程度、一方H7N9型鳥インフルエンザは発症から3~5日で重症化する傾向がみられるといいます。このことから病院に来た時には症状が重くなっている場合が多いとのことです。

発症した時の症状について

中国の国家衛生・計画生育委員会はH7N9型鳥インフルエンザの診断基準を発表しており、H7N9型の潜伏期間は7日間前後で、症状は一般的なインフルエンザと似ているとしています。 主な症状は、発熱や咳、痰に頭痛、筋肉の痛みや倦怠感を感じるという。重症患者は病状の進行が速く、重度の肺炎を患い39℃前後の高熱を維持。また、呼吸困難に陥り血が混じった痰などの症状もあるとのことです。

参考:AFP,NHK,Record China

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitterで『ZAPZAP!』をフォローしよう!