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宇宙空間を漂う制御不能の人口衛星。これらは『宇宙ゴミ』として知られていますが、欧州宇宙機関(ESA)ではこれら宇宙ゴミにモリを打ち込み大気圏に落下させるという計画が話し合われたとのことです。

寿命を迎えた人工衛星はスラスターを使用し墓場軌道という高高度に移動が行われます。実際の所、この作業に成功する衛星はアメリカの場合でも3分の1程度で、失敗した場合は時間とともに大気圏に突入するか、長い時間軌道に留まり続けます。

2013年4月22日、ドイツ・ダルムシュタットにある欧州宇宙機関(EAS)のセンターで国際会議が開会しました。主なテーマは数が増えるにつれて危険性が高まる宇宙のごみ対策についてです。 そこで寿命を迎え制御不能な人工衛星を排除する案として、宇宙開発企業のアストリアム社は宇宙ごみにモリを打ち込み回収するという計画を発表したそうです。

具体的には無人宇宙船を打ち上げ使用不能の人工衛星を追尾。銛を打ち込んで捕獲し、ロープに取り付けた小型推進装置を使って牽引、大気圏に突入させて燃え尽きさせるという案です。



アストリアム社のプロジェクト責任者、ジェイミー・リード氏は衛星の残骸が別の衛星に衝突すればその衛星が破壊されるだけでなく残骸が増えて問題が一層深刻化すると警告したうえで、「軌道上には、こうした危険を生じさせかねない宇宙ごみが6000トンも存在する」と説明しています。

リード氏によると1回のミッションにつき10個のごみを処理できる見通しで、年間5~10個を除去できればごみの数を「安定数」に持ち込めると主張しています。また次の段階として小型の物体をキャッチする実証実験を行いたいと述べているそうです。

将来的に宇宙ゴミを回収する費用について打ち上げた側から出されるようになればビジネスとして成り立つような気もしますが、現段階ではそのような国際的な条約や決め事はないようです。その前に、動かなくなった人口衛星が一体どこの国のものなのか。所有している国や企業に無許可で回収・廃棄することはできないのでオカネ以外でも様々な問題が出てきそうな気がします。

参考:CNN

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