中国科学院の研究者は、稲作が始まる前の中国南東部の人たちはサゴヤシを主食としていたという研究結果を発表しました。
中国科学院の研究者が科学雑誌PLOS ONEを通じ発表したのは、今から5000年程前の現在中国南東部で集団で暮らしていた人間達はサゴヤシが主食としていた事がわかったというものです。
酸性の土壌と湿潤な気候が原因で植物の育成が良くない中国南部の亜熱帯地域において、有史以前にどのようなものが食されていたかについてはこれまでほとんど明らかになっていませんでした。歴史的文献や考古学的調査から、この地方では植物の根や塊茎などが食されていた可能性が指摘されてきたものの、実際にどのようなものが食されていたかを示す直接的な証拠は発見されませんでした。
そこで研究チームは紀元前3,350~2,470年に使われていた新石器時代の石器から採取されたデンプンの粒子を解析したところ、これらのデンプンはサゴ系のヤシノキから抽出されたものであることを発見しました。
また研究チームは、稲作が始まる前の当時の人々食べ物としてバナナ、ドングリ、淡水に植生する植物の根や塊茎なども重要な食料源として食していたことも同時に発見したとのことです。
石器から見つかったデンプン粒子
サゴヤシとは、樹幹から「サゴ」という食用デンプンが採れるヤシ科やソテツ目の植物の総称。
東南アジアではイネの導入以前に主食の一端を占めていたと考えられている。南インドでも食べられている。パプアニューギニアでは現在でもサゴヤシ(『サクサク』という)を主食とする人々がおよそ30万人いる。一方、ミクロネシアやポリネシアではほとんど食べない。ソテツ属のソテツは南日本でも食用とされていた。
サゴヤシは成熟して収穫可能となるまでに15年程度を要する。サゴヤシは生涯に1度だけ開花するが、それまでは継続的に幹の中にデンプンを蓄積し続けるので、必要に応じて十分に大きく育ったサゴヤシを切り倒し、デンプンを収穫するという形での利用が行われている。
参考:Technobahn,Wikipedia
酸性の土壌と湿潤な気候が原因で植物の育成が良くない中国南部の亜熱帯地域において、有史以前にどのようなものが食されていたかについてはこれまでほとんど明らかになっていませんでした。歴史的文献や考古学的調査から、この地方では植物の根や塊茎などが食されていた可能性が指摘されてきたものの、実際にどのようなものが食されていたかを示す直接的な証拠は発見されませんでした。
そこで研究チームは紀元前3,350~2,470年に使われていた新石器時代の石器から採取されたデンプンの粒子を解析したところ、これらのデンプンはサゴ系のヤシノキから抽出されたものであることを発見しました。
また研究チームは、稲作が始まる前の当時の人々食べ物としてバナナ、ドングリ、淡水に植生する植物の根や塊茎なども重要な食料源として食していたことも同時に発見したとのことです。
石器から見つかったデンプン粒子
サゴヤシ
サゴヤシとは、樹幹から「サゴ」という食用デンプンが採れるヤシ科やソテツ目の植物の総称。
東南アジアではイネの導入以前に主食の一端を占めていたと考えられている。南インドでも食べられている。パプアニューギニアでは現在でもサゴヤシ(『サクサク』という)を主食とする人々がおよそ30万人いる。一方、ミクロネシアやポリネシアではほとんど食べない。ソテツ属のソテツは南日本でも食用とされていた。
サゴヤシは成熟して収穫可能となるまでに15年程度を要する。サゴヤシは生涯に1度だけ開花するが、それまでは継続的に幹の中にデンプンを蓄積し続けるので、必要に応じて十分に大きく育ったサゴヤシを切り倒し、デンプンを収穫するという形での利用が行われている。
参考:Technobahn,Wikipedia