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アメリカでラジオ局のDJが「地元の水道には一酸化二水素(水)がいっぱい入っている」などとリスナーに警告したところ、無期限謹慎処分が言い渡されるという出来事がありました。

2013年4月1日、今年もエープリルフールに便乗してネタを仕組んだ方も多いと思うんですが、アメリカフロリダ州のとあるラジオ局では務めるDJが古いジョークを言ったと大変なことになってしまいました。

地元新聞の報道によると、謹慎を言い渡されたのは2人のDJで、これまでも年に1度のイベントとしてこれまでも“おふざけ”を行っていたといいます。しかし、これまではあくまで家庭向け程度のものだったといいます。が、今年、2人は一酸化二水素を取り上げ「地元の水道にはこれがいっぱい入っている」とリスナーに警告してしまいました。

一酸化二水素ことジハイドロジェン・モノオキサイド(DHMO)は水素と酸素の化合物、つまり水です。しかし、対象の物質が水であることを伏せた上で極端な説明(「摂取しすぎると死ぬ恐れがある危険な物質だ」など)を述べ、聞き手に恐ろしい物質のように誤認させるというジョークに使われています。

DJ自身も問題は無いだろうと思ったのかこのネタを使ったところ、なんと地元の水道局に電話が殺到。郡の広報担当者は「わたしの理解では、虚偽の水質問題を電話するのは重罪だ」とする声明発表しました。

後日、ラジオ局は番組訂正を行って謝罪。地元新聞の記事によると2人のDJは無期限謹慎処分を会社から言い渡さたということです。

毎年、過激なエープリルフールネタを仕組む人がいますが、年に1度のイベントで自分自身がネタに扱われてしまわないよう注意が必要。

参考:WIRED.jp