8364

イヌやネコ、鳥、熱帯魚、爬虫類まで・・・。人間がペットとして飼う生き物は多種に渡りますが、人間のように他の種を家族として仲間に受け入れる動物が自然界に存在することはご存知でしょうか。

5月初め、海外のインターネットで話題になったのは他の種を受け入れたマッコウクジラの群れの映像です。そこには奇形のバンドウイルカ1匹がマッコウクジラの群れに溶け込み、元気に泳いでいる姿が映し出されていました。

他の種を家族に受け入れたり“ペットにする”までは行かなくても共に暮らすという不思議な行為。著作『Unlikely Friendships』を発表したジェニー・ホランド氏によると、これまでも捕らえられた類人猿がネコを自分の赤子のように扱った例、生まれたばかりのフクロウをイヌが世話した例など野生の動物においても時折あると述べています。

(OFFICIAL VIDEO) SPERM WHALES ADOPT DEFORMED DOLPHIN


人類をはじめ、何故ペットを飼い共に暮らそうとするのか。
これについてホランド氏は「動物たちの心に入り込み質問をできればいいのだが。しかし、動物の脳と人間の脳に関する知識に基づいて、推測をすることは可能だ」の話します。
多くの動物、特に哺乳類には「共感の能力がある」とし「哺乳類は人間が抱く感情に関連して、同じ脳の構造・同じシステムもっている」ということを理由に挙げています。その上で人間と同様に「苦痛、空腹、孤独などを和らげるために、ほかの個体を受け入れるのかもしれない」と主張しています。

参考:National Geographic