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過去、4シーズンに渡り4本(+1本)の痛板を作ってきたんですが今シーズン手間が掛かりそうでかからない「最も一般的で作りやすい」と感じる作り方です。具体的どのように作っていったのかみていこうと思います。

デザイン用テンプレートを使う

前回の更新分でGIMP2で作る痛板のデザイン用テンプレートなるものを公開しました。これを有効に活用することで例えば面倒な板の枠取り(型取り)や痛板のデザインを最終的な形でシミュレートするのに必要な面倒なことをある程度省略することができます。

デザインテンプレートを使った痛板製作の流れとしては、
  1. 自分の使う板のサイズに近いテンプレートを使う
  2. デザインする(普通紙キャラクターや文字の位置を調整すること。もちろんオーバーラップで切り取る)
  3. 印刷
  4. オーバーラップ
  5. 水張り
  6. 板に合わせシートを切り取る
  7. 接着剤で縁を補強(任意です)
  8. 完成
今回は3あたりから、どのように作ったのか簡単に紹介していきます。

印刷とオーバーラップ

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オーバーラップとは何かというと要は、印刷した2枚のシートが同じ印刷域を有する状態で切り取ることです。私の場合は300DPIで160ピクセルほどそれぞれが重なるようにしたのですが、実際に重なっている部分は6~7mm程度になります。つまりこの6~7mm間をカッターで切り取れば、隙間が生じず理論上はピッタリと合うということになります。
オーバーラップはどのように行うかは【痛板】繋ぎ目について考えるから動画で紹介しています。

水張り

今回使用したシートは空張り、水張りどちらでも行うことができます。水張りだとどうしても「シミができるんじゃないか」「接着力が落ちるんじゃないか」と心配しがちですが、実際やってみるとそんなことはなくむしろ貼り直しが容易な水張りは痛板製作では“必須”だと感じました。
水張りについても今回はじめてやってみたんですが、いくつか「あれ?」と思ったことがあるので、そのことも書いてきましょう。

まず、吹きかける水に洗剤を入れるということを初めて知ったのですが、私の場合は台所洗剤を500mlあたり2~4滴ほどの量を入れました。シートや板にどのくらい吹きかければいいのかについて、2.3mmの水滴が見える程度吹きかけました。洗剤の量や吹きかける水の量は多くても貼り直しが効くので失敗することはないと思います。シートと板の間の空気・水は不要なポイントカード等を柔らかいメガネ拭きのようなもので包み擦って取り除いていきます。

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写真:霧吹きで水をかけた例(無駄にエフェクトがかかってしまい何も見えません・・・)

水張りと染み
これまでの研究により、シートを切った断面から水が侵入しシートに染みが発生することが確認されています。これを防止するため、シートの4辺に固形ワックや蝋を軽く当て耐水処理をしていました。しかし、量が少なかったのか水が侵入してしまいました。

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写真:シートにできた染み 

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写真:9時間ほど放置

これも過去の研究により乾燥させれば元に戻るということが分かっているので9時間ほど放置した結果、特に問題なく水が抜けていました。

シートをカット

オーバーラップを行い水張りをしたら板からはみ出た余分なシートをカットする必要があるのですが、これはサイドウォールの形状やどれだけ内側でカットするのか人それぞれ違っていきます。その上で私の場合は板表面の平らなところから1mm程度内側にカットしました。私の板の場合はサイドウォールが丸くなく角ばっているので、単純にカッターナイフをサイドウォールに添える形で切り取ることができました。
カットが不安があるかたは余ったシートを貼り付け練習すると良いかもしれません。

オーバーラップの出来具合は

1枚のシートで作ったものを『100点』とした場合、オーバーラップでのでき具合は『85~90点』といった感じです。やはり、A4用紙複数枚で作るのでどうしてもシートとシートの隙間の(線)がつくのは避ける事ができません。

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写真:オーバーラップとシートのカット痕

正直なところ、光のあたり具合でカット痕がハッキリと分かります。それでもオーバーラップで作る作品は過去私が作った方法の痛板に比べれば完成度はとても高いと思います。
◆痛板についてまとめ記事があります。作られる方はこちらも参考にしてください。
【痛板】自作痛板について まとめ

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