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一面、草が生えた滑走路に着陸するビジネスジェット機。スイスの航空機メーカーはジェット機としては珍しいオフロードも着陸可能な機体の製造開発に成功し、販売を開始しました。

スイスの航空機メーカー「Pilatus Aircraft」が開発したのはPilatus PC-24という機体です。同社初のビジネスジェット機でもあるこの機体は他のジェット機では見られない不整地での離着陸も可能という魅力があります。

Pilatus Aircraftによると、カナダやオーストラリアなどでは舗装整備された滑走路を備えていない“簡易的な飛行場”が多く存在しているそうです。そこで、整備されていない不整地でもエンジンに塵を巻き込まないよう安全に離着陸できるビジネスジェットを市場投入することにより、これまでビジネスジェットを購入したくても飛行場の整備の問題で購入できなかった顧客層を狙ったといいます。



PC-24の特徴としてはジェットエンジンの搭載位置を従来機よりも高くすることで、オフロードの滑走路でも離着陸を可能にしています。搭載されているエンジンは2基のWilliams FJ44-4Aタービンエンジン(15,124kN)で最高速度は787km/h。乗員は4~10名(パイロットは別)または客席を取り外し貨物のみの仕様もあり、最大飛行距離は3,610kmとなっています。価格は約9億円。

同社では既に注文の受付を開始しているとのことです。

Pilatus PC-24 01

Pilatus PC-24 04

Pilatus PC-24 02

Pilatus PC-24 03

参考:Pilatus Aircraft Ltd,Digibo