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一般的なロケットは発射後に下段を投棄しながら宇宙を目指すという打ち上げ方式です。一方、アメリカの民間宇宙関連会社『SpaceX』が目指しているのは各段のロケット全てを回収し再利用するという再利用可能ロケットです。

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スペースXが開発を進めているのは『グラスホッパー』というロケット(実験機)です。グラスホッパーは第1段に鋼鉄の脚4本を追加した形をしており、打ち上げ後、垂直に着陸を行います。グラスホッパーはあくまで再利用可能ロケットに必要な垂直着陸のテストを行う実験機で、宇宙に物資を送る能力は有しておりません。

なぜ、スペースXは技術的にも難しい再利用可能ロケットを開発しているのでしょうか。CEOイーロン・マスク氏はこのように語っています。彼によると既存のロケットの打ち上げ費用に占める燃料費の割合は1%もなく、小数点にしか過ぎないとのことです。これはスペースXが開発したロケットFalcon 9の場合、打ち上げ費用は6000万ドルに対し必要な燃料費は20万ドル程度にすぎない計算になるといいます。
つまり、ロケットが再利用可能になった場合、整備費や交換が必要なパーツを含めても実質の打ち上げコストは100分の1程度に抑えれると主張しています。

スペースXの再利用可能型ファイルコン9(構想)


垂直着陸と再利用可能ロケットの開発についてマスク氏は簡単なことではないと述べています。理由については彼によると「地球は垂直離着陸ロケットにとっては不向きな星」だそうで、火星なら可能なことでも地球の1Gの環境下では極めて難しいと述べています。

スペースX

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ファルコン9とCEOイーロン・マスク氏。ファルコン9の打ち上げ能力は日本のH2A202型に匹敵している。

カリフォルニア州 ホーソーンに本社を置くスペースXはロケット・宇宙船の開発、打ち上げといった宇宙輸送(商業軌道輸送サービス)を行なっています。現在所有するロケットはファルコン1及びファルコン9で、開発が難しい液体燃料ロケットエンジンを本体と共に民間主導で開発に成功したのはスペースXのファルコン1が世界初となっています。

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ドラゴン宇宙船(補給船タイプ)

またスペースXは最大7名を搭乗できる有人宇宙船、及びISS向けの補給船「ドラゴン」を開発しており、これまでISSに3度物資を送っています。月と火星からの帰還時の大気圏再突入速度にも耐えられるよう設計された同宇宙船は、民間企業としては初の軌道から大気圏再突入成功という偉業を成し遂げています。
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