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20ポンドの重りをブチ当てられても平気で片足立ちできる謎のロボット。この手の開発でおなじみ、ボストン・ダイナミクスが新開発したのは『Atlas』という新型ロボットです。

米国防高等研究計画局(DARPA)は現在、DARPAロボティックスチャレンジとうコンテンストを開催しています。具体的には大学や企業の研究機関から災害時に使用するロボットを開発させ賞金を渡すという内容になります。現在は段階が進み2013年12月に行われる物理的障害を乗り越えゴールを目指すという内容に向けロボットが開発されています。

そのコンテストに向けボストン・ダイナミクスが開発したのはこちらのAtlasという2足歩行ロボットです。体長は188cm、重量は150kg。ボストン・ダイナミクスは「油圧駆動による28カ所の可動部分がある」と述べており、そのため人間が使用する機材であればAtlasも同様に扱うことができるとしています。



同じくボストン・ダイナミクスが開発したロボットとしてPETMANがあります。両者の違いとして特に外見から分かるのは、安定性をより高くした幅広い足と、転倒からボディーを保護するように取り付けられたフレームです。

ボストン・ダイナミクス『PETMAN』


DARPAが企画しているコンテストで競われるロボット技術というのは、『車を運転し、がれきが散乱した平坦でない表面を歩き、不安定な工業用のはしごや細い通路を登り、電動工具を使用してコンクリートパネルを突き破り、漏れているパイプの近くにあるバルブを探して閉め、冷却ポンプ等の産業機械部品を交換する』というものです。
これらは何れも人間が立ち入るには困難な現場での使用を想定したものになっています。
更新:2014年4月29日 
今年中に見ておきたいDARPAロボコン映像

昨年末行われたDARPAロボティックスチャレンジの映像(約10時間44分)の映像です。NASAを始めマサチューセッツ工科大学、そして日本企業の16チームがオリジナルロボット、もしくはボストン・ダイナミクス社製ロボットAtlasを使用し8つの作業を行いました。