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親が子供に付ける『名前』。この名前について子供に与える影響については様々な研究がありますが、アメリカの大学が行った研究によると「名前は子供の人生にかなりの影響を与えている」と話しています。

「ジャクリーン」や「スティーブン」と映画やドラマで耳にするような名前は「ラトリーナ」や「ブッチ」という名前の持ち主よりもより良い人生を歩むことができる。そのように語るのは米ノースウエスタン大学の研究者デービッド・フィリオ氏です。

この研究では名前が無意識的に「自分自身に似たもの」を好む傾向も示されているといいます。これはどういうことなのか。名は体を表すというコトワザもありますが例えば、「デニス」は皮膚科医よりも歯科医(デンティスト)に、英気象予報士のサラ・ブリザードさん(ブリザード=猛吹雪)、図書館員がストーリーさんだったりすることについても偶然ではないとしています。

逆の例として、心理学者のアーネスト・ラベル氏の研究によると、「野球で三振を表す「K」で名前か苗字のつづりが始まる野球選手は、他の選手よりも三振しやすい」と主張しています。 

また、「子どもにとって良い名前、悪い名前」の著者である米カリフォルニア大学の心理学名誉教授アルバート・メラビアン氏によると、「望ましくない名前(悪い名前)を持っていると、他人からの扱われ方が変わる」と主張しています。つまり、名前が無意識に他人の心理に影響し、例えば同じ人物の写真でも添えられた名前によって魅力度に差がついたり、試験でまったく同じ回答をしても名前によって得られる評価が違ったりすることがあると指摘しています。

メラビアン氏によると、これから名前を付ける人へのアドバイスとして「名前を工夫したり芸術的にすることはありません。ただ変わった名前にしなければよいだけなのです」と話しています。

参考:AFP