紫外線殺菌灯

7月8日、中国のとある塾で紫外線を出す照明を誤って取り付け点灯していた所、生徒の一部の皮膚に異常を出すなど被害がでていたことが明らかになりました。

中国国営ラジオ局「新聞縦横」によると2013年7月8日、河北省石家庄市の補習塾で教師が紫外線殺菌灯を通常の照明と間違い取り付け点灯、授業に参加していた生徒が異常を訴える事故がありました。

警察の調査によると教室内には紫外線殺菌灯が3本取り付けられ、授業に参加していた46人の生徒は一部を除き、8時から12時20分の授業終了まで殺菌灯の光を4時間以上にわたって浴び続けていたといいます。
その時点では特に被害はみられなかったものの、帰宅した生徒が夜になると子供たちは目が赤く腫れる、涙が止まらない、目を閉じられない、物がよく見えない、皮膚が黒ずみ軽く触れるだけでも激痛が走るといった被害を次々に訴えたといいます。

紫外線殺菌灯の事故
写真:紫外線殺菌灯が取り付けられた教室

通常、紫外線殺菌灯は室内は無人で行い、30分~1時間程度で消毒することができるとされています。マウスを使用した実験では20分間の照射で異常が確認されたとのことで、今後4時間も照射された子供たちにどのような影響があるのかについては、現時点ではよく分からないとしています。

紫外線殺菌灯は通常、飲食店の厨房や美容室、アクアリウムで水質浄化装置として設置されています。

参考:レコードチャイナ