トウガラシ

中国湖南省で逮捕されたのはトウガラシを出荷していた業者です。業者は“ツヤを出す”ため硫黄を使っていたといいます。

湖南省長沙市望城区で逮捕されたのは違法なトウガラシを製造していた村民です。取り調べにより明らかになったのはトウガラシを色鮮やかに光沢を出し、さらに同時に保存期間を延ばそうと工業用の硫黄でいぶしていました。

業者がこれまで出荷したトウガラシはのべ数万キログラムで、当局の調査によると毒トウガラシからは1kgあたり二酸化硫黄残留量が4.66グラム検出されたとしています。これは中国内の基準で定められた23倍に相当するといいます。

中国の硫黄トウガラシ
▲硫黄でいぶされたトウガラシ

報道によると、拘束された業者は「食品や飼料の加工には厳禁」と表示されている工業用の硫黄を使って今年3月からトウガラシを燻す加工をしていたといいます。6月、加工済みのトウガラシを運んでいた際に長沙市望城区の食品安全管理当局に見つかり今回の逮捕に至りました。食べ物を硫黄でいぶすという悪知恵については「硫黄を販売した業者からその方法を教わった」と述べているといいます。

硫黄でいぶすという行為について中国ではこれまでショウガや加工食品に至るまで使用された例が確認されています。専門家によると、硫黄で燻製にされたこれら食品を常食した場合、嘔吐や下痢などの消化器系症状が出るほか、ガンを発症するとも指摘されています。

参考:新華社,Record China