ピンク色の惑星

人類が目にした最も巨大なピンク色の物体・・・。ハワイ島のすばる望遠鏡はピンク色の巨大ガス惑星を観測しました。

太陽系内に存在する惑星の色と言えば、灰色や茶色、または青い色をしています。これは他の恒星系でも見られるありふれた色と考えられているんですが、地球から57光年離れたところにはなんとピンク色の巨大ガス惑星があることが分かりました。

専門家によるとこのピンクの巨大ガス惑星GJ 504bは実際に目で見ると暗い桜色のようなくすんだマゼンタ色に見え、また形成時の熱で輝いていると説明しています。これまでの観測によると、天体の温度は摂氏237度。主星、つまり恒星からは約43AU離れたところを公転しているといいます。



今回の成果についてプリンストン大学の天体物理学者マーカス・ジャンソン氏は望遠鏡を使って直接観測された系外惑星は今回のものを含めて5つか6つしかなく、またこれまで巨大な恒星の周りでしか発見できなかったことから「その意味で、(このピンクの惑星には)少し親しみが感じられる」と述べています。

この天体がどのような経緯でピンク色になったのかは謎としているんですが、今後数年以内に登場する光学望遠鏡を使えばさらに高精度の観測が可能になり、様々な色の惑星を発見できる可能生があるとのことです。 

参考:National Geographic