冠水した広東省の都市

先日、「街が冠水、市民はボートで移動」とし広東省の洪水の様子を紹介しました。なんこの省で最大級のワニ養殖場からワニが逃げ出す騒ぎになっています。

中国広東省で発生した洪水。広東省のある都市では市全体が腰上まで冠水するという被害がでています。ここに追い打ちかけたのは同省最大級のワニ養殖場の外壁崩壊です。

人民網によると、同省では「大洪水で養殖されていたワニ1,000匹以上が外に逃げ出した」と噂が広がっていると報じ、広東省スワトー市の林業局は21日、ワニが逃げ出したことは事実であると確認しています。

養殖場の職員の話として施設で飼育されているワニは1万匹以上いるとし、外壁が壊れワニが逃げ出したとしています。ただし、「(逃げ出したワニは)ほんの一部が逃げただけで、1千匹はありえない」と強調しています。また、「これまでにけが人は報告されていない。養殖場の外壁もすでに修復済みだ」と述べています。

広東省掲陽県普寧市で撮影された写真(2013年8月19日)
中国で発生した台風11号の被害_2

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ワニと中国人

洪水によりワニが逃げ出すという事故は2009年10月にも発生しています。これは海南省の万寧市黄山ダムにあるワニ養殖場が大雨により囲いが破損、ワニが逃げ出したというものです。養殖場側は8匹が逃げ出しうち4匹がすでに捕らえられたと発表していたものの、近くの住民は「少なくとも1,000匹は逃げ出したはずだ!」と主張。ダム湖で体を洗ったり釣りをしている時に襲われるかもしれないと声があったといいます。

下流の村では“ワニワニパニック”に陥っているかと思いきや、実際は逆で農民がワニを狩るというたくましさを見せました。「村総出でワニを狩っている」と聞きつけた南国都市報の記者がが問題の村を訪れたところ、既に60匹は捕まえたと話があり、「ワニの肉を買わないか」と話を持ちかけられる始末だったといいます。

参考:朝日新聞Record China