PackBot

近年、爆弾処理など危険な任務にロボットが投入されています。しかし、これらロボットを扱う兵士にインタビューを行ったところ、ロボットがまるで自分の身体の一部のように感じる兵士が多いということがわかったとのことです。

ワシントン大学の研究チームによると、軍用ロボットを扱う兵士は、ロボットがまるでペットや友人、または自分の体の一部となったように感じるようになるという調査結果を発表しています。

これは研究チームのJulie Carpenter氏が爆発物処理を行う軍人23人にインタビューを行った結果わかったものです。現在、米軍ではロボットを使用した地雷や不発弾処理をはじめ化学兵器や生物兵器、放射能兵器、核兵器の処理を行っています。



軍用ロボを扱う兵士に毎日一緒に仕事するロボットについてどう思っているのか聞いたところ「ロボットに対する感情が仕事の成果を左右することはない」と述べたものの、軍用ロボットが破壊されるとイラだちや怒り、悲しみといった感情が湧いてくるとも話したといいます。

Carpenter氏はロボットがより人間や動物に似るようになると、兵士はロボットに対してより深い感情を持つようになり、合理的な意思決定に影響を及ぼす可能性があると指摘しています。

ロボット兵開発に12.7兆円

2013年7月、アメリカで史上最大の研究費として計上されたのはロボット兵の研究開発費です。その額は12.7兆円。開発されたロボットは将来的に1つの旅団クラスの作戦ユニットに、少なくとも151体のロボット兵を採用し、攻撃・防衛・目標のた捜索など様々な任務に就かせるとしています。

参考:スラッシュドット・ジャパン