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対空から対地攻撃までできる、いわゆる『マルチロール機』として知られるF-16 ファイティング・ファルコン。先日、開発元のボーイング社は同機を使った無人版F-16の飛行実験に成功したと発表しました。

今月23日、アメリカフロリダ州のティンダル空軍基地で行われのは無人によるF-16の飛行実験です。これは米空軍とボーイング社が共同で実施したもので、無人機として改造が施されたF-16は、地上に居る2名のテストパイロットの操作により、離陸から超音速飛行、そして基地へ着陸を果たしました。

無人版F-16は一体何に使われるのか。旧式化したQF-4に変わる目標機として今回退役し使われなくなったF-16を改修作業を実施することで「QF-16 Full Scale Aerial Target」つまり無人のF-16による空中目標機の開発を目指しています。



第82空中ターゲット飛行中隊の指揮官、ライアン・インマン中佐は「誰も乗らないF-16離陸する光景を見るのは、少し不思議な感覚だったが、それは素晴らしい飛行だった。我々は現在我々を未来へといざなう、ミッション機能と高度に継続性のある完全スケールの空中ターゲットを持つこととなった」と話しています。

ボーイング社はQF-16の納入を2015年に設定しており、まずは6機の退役したF-16をQF-16に改造する作業を第4四半期に開始するとしています。

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参考:レスポンス