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転落死など中には不審死を感じる出来事が相次いでいるのはロシアです。先日またも経済界、今回はエネルギー業界の大物だった人物が自宅で死亡しているのが発見されました。

CNNなど海外メディアによるとウクライナ侵攻が始まる前となる今年1月以降、エネルギー分野に関わる大物人物が少なくとも8人が死亡し、そのうち6人はロシア大型エネルギー企業2社と直接的な関連があるという不自然さをみせていると報じています。
6人はのうち4人はロシア国営ガス企業『ガスプロム』とその子会社、残り2人はロシア最大の民営石油・ガス企業ルークオイルでした。

始まりは2022年1月30日、ガスプロム投資子会社で運送部門の責任者を務めたレオニド・シュルマンが自宅で死亡しているのを発見。当時、彼は詐欺の疑いで当局の調査を受けていました。死因は現場で遺書が発見されているとしており、捜査官は自殺だと報道しました。

2月25日には、ガスプロムの上級幹部であったアレクサンドル・チュラコフが自宅のガレージで死亡。死因は自殺としています。

それから2ヶ月後の4月18日、ガスプロム子会社であるガスプロムバンクの副会長、ウラジスラフ・アバエフがモスクワで死亡。死因は自殺

4月19日、ガスプロムが投資したロシア2大ガス企業ノバテックの専任最高経営者であるセルゲイ・プロトセニャがスペイン国内で家族と共に死亡。死因は自殺としているものの知人らはそのような環境ではなかったとしています。

これら4人が関連しているのはいずれも『ガスプロム』です。ガスプロムはプーチン大統領の最側近アレクセイミラーが率いる会社で、ロシア産天然ガスのヨーロッパ輸出を主導しています。ロシアのウクライナ侵攻は2月24日なのでこれ以降はなにか関連している可能性があります。

そして最近の出来事としては2022年9月1日に『ルークオイル』のラヴィル・マーガノフ理事会議長がモスクワのある病院から転落死しました。ロシアではマンションや病室から転落死するという謎の死はよく発生しています。彼はロシアのウクライナ侵攻直後の3月に戦争を批判し「休戦と対話」することを訴えていました。

ロシアのタス通信は、マーガノフは自殺したと報じているものの彼の周囲では考えられないと説明しています。

NBCニュースでも同じくロシアにおける転落死が高確率で発生する不自然さを指摘しており、例えば2021年11月、ロシア外交官がドイツ国内で転落死、2018年にはロシア軍部の腐敗を掘り下げた探査専門記者であるマキシム・ボロディンが自宅から転落死。これと共にルークオイルで上級幹部を務めたアレクサンドル・スボティンも転落死しています。



参考