イジューム集団埋葬地_1

先日ウクライナ北東部、ハルキウ州に対してウクライナ軍が反攻をしかけ広大な土地を取り返すことに成功しました。しかしイジュームという都市で見つかったのは墓地です。これに関して民間人が埋葬されていると発表しているのですが、いったい誰がどのような経緯で命を落としたのでしょうか。

国内外メディアによると、今月15日ウクライナのゼレンスキー大統領は東部ハルキウ州の要衝であるイジューム市郊外で440人が埋葬されている集団墓地を発見したと発表しました。これに関して大統領は(ブチャで発生した虐殺に対して)「残念ながら今度はイジュームだ」と口にし、この地で何らかのロシア軍による虐殺行為があった可能性を示唆しました。

この集団墓地はいったいどのような形で見つかったのかという点について、森林地帯に十字架の墓標が作られそこに439、438…などと数字が書かれた形で『埋葬』されている状態だったといいます。これはブチャではみられない行為であり、以降ロシア軍が集団墓地を作っているというのは他の地域で確認されていました。

イジューム集団埋葬地_2

気になるのは埋葬されていのはイジューム市の住民なのか、ウクライナの兵士なのか、ロシアの兵士なのかという点です。
あくまで現在報じられている状況としては16日に各国の報道陣がこのイジューム市の墓地に入ったとており、ウクライナ当局者は遺体から拷問が行われた証拠を見つけたとし、ロイター通信は手や首がロープで縛られた複数の遺体が見つかったと報じています。

イジューム集団埋葬地_3

これが本当にそのような形で見つかったのかという判断できる『写真』が今回は出回っていません。つまりブチャのように明らかに虐殺された可能性を判断するものが見えてきません。

ただ、今年4月にはロシア軍が首都キーウ侵攻に失敗した後撤退したものの、郊外に作られた集団埋葬地には460もの遺体が発見されており、ほとんどの遺体から弾痕や拷問された痕跡が見つかったとされています。バラクリアという地域では住民らに対して電気拷問といった行為を行っていることも既に確認されていると報じられています。

参考