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「アメリカがもっていたら自分らも欲しくなる」という謎の中国の行為です。今回は宇宙船ですが、中国のとある企業はアメリカのスペースXが運用しているロケットファルコン9ロケットのデザインほ丸パクリした上で100人乗りの宇宙船を発表しました。もちろんただの構想図です。

珠海で2年毎に開催されているのは航空宇宙関連の展示です。これには中国で開発・将来開発するものが展示されるというその程度のものなのです。当然有名企業も出てくる中でCelestial Empire Space Pioneerという誰もしらないような謎の企業がでてくることがあります。

На авиашоу в Китае представят проект создания межконтинентальной пассажирской ракеты на 100 мест

その謎のスペースパイオニアが発表したのはロケットの上段に大型の宇宙船を載せて大陸間輸送を行うという案です。

Celestial Empire Space Pioneer_1
こちらがその概念。

この企業は再利用可能な宇宙ロケットとそのための液体推進を開発しているらしく、ロケットエンジンプロジェクトの実装とテストは成功しているといいます。もちろん宇宙に何かを送り込んだりはないと思われるのですが、同社はこのTianlong-3Mを開発し100人乗りの大陸間民間宇宙輸送を行えるようにするとしています。

▼デザインパクったのはアメリカのファルコン9
ファルコン9

ツッコミどころは満載なのですが、まずロケットのデザインです。中国はアメリカおよび西側を仮想敵国として捉えているのですが、近年見られるのはその仮想敵国のデザインをあらゆる場面でパクる行為です。それは軍事分では毎回目にするものなのですが宇宙でも同じです。

このようにTianlong-3Mはアメリカのファルコン9ロケットのマルパクりです。姿勢制御用のフィン、着陸用の脚、そして複数のロケットを搭載してエンジンが停止しても残りのエンジンの推力を上げて宇宙うに送り込む案、ざっとっとみただけでこの重要な3つの案はすべてマルパクりです。

具体的にロケットのサイズは記載が無いのですが仮にファルコン9と同規模と考えて100人乗りの宇宙船を打ち上げることはできるのか。ロケットは2段構成になっていると考えられるのですが、明らかにロケットの重心が上にあり空気抵抗が発生する箇所も上にあるということでロケットは極めて不安定な姿勢になる可能性があります。過去にアメリカでもアレスIという消えたロケットでも重い宇宙船が載せられたことで重心が上にあり不安定になるという懸念がでていたことがあります。

ちなみに100人というのはスペースXのスペースシップに合わせたものでありここでもアメリカを強く意識していることが見え隠れしています。もちろんこれは開発することは不可能ですが、仮に開発するとなるとスターシップ並の規模が必要となります。

要するにTianlong-3M程度のものでは不可能であり、そもそもロケットがファルコン9をパクったものであり想像・発案する能力がそもそも皆無の時点で開発は行き詰まることは確実だといえます。