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黒海に面する要所となるマリウポリ。ロシア軍からの侵攻により多くの市民が犠牲になったとされることの都市の郊外にここ数カ月間で1500基の墓が作られたと報じられています。

イギリスのザ・タイムズによると。米国の商業衛星メーカーマキシが撮影した衛星写真をもとに、6月末以降から10月中旬までにマリウポリの市内から約8km離れた村に集団埋葬地の墓地が急増していることが把握されたと報じています。

このマリウポリはロシア人の侵攻を受けた都市で今回の戦争でも最大規模の激戦地だったとされています。

解析したのはイギリスのCIRという非営利組織。衛星写真からはロシアがウクライナに侵攻した直後からの比較として既にこのエリアだけで4600基もの新しい墓が作られていると発表しています。内訳としては2022年5月12日までに1700の墓が作られ、6月29日までに1400、10月12日までに1500が追加されたとしています。
墓地はこの村付近ではなく複数箇所に集団埋葬地が造成されており総数は相当な数になります。

理由についてはBBCによると「ロシア当局がここ数カ月間で破壊された建物の残骸から遺体を収拾しているのを目撃した」という内容を伝えています。この都市は戦争初期からロシア軍の無差別爆撃を受けてました。理由は単純で極めて重要な都市でありロシア軍が占領するため攻撃を集中させました。

結果的に高層建物が多数崩れるなど被害を受けており被害の全体像は明らかになっていません。その上でウクライナ政府は開戦後、この都市で少なくとも2万5000人が死亡したと推定しているにとどまっています。