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主に私達が使用するパソコンに入っているCPUやGPUを供給しているAMD。一方で自社開発の半導体の値段を下げないように供給を絞っていると報じられています。

半導体不足や仮想通貨のマイニング需要が落ち着きを見せ始めたことで、高騰していたグラフィックボードの価格が正常化に向かい、在庫にも余裕が生まれるなど、消費者にとって明るいニュースが続いています。一方で半導体業界はCPUやGPU価格の下落に苦しんでおり、これに対応するために「AMDはチップの供給を意図的に絞っている」とリサ・スーCEOが話しました。

Gigazine
ノートパソコンやデスクトップパソコンと言うかたちでAMDの半導体をしらずしらず使っている方もいらっしゃると思いますが、ここ最近厳しい経営を強いられている状況が明らかになりました。記事によるとライバルとなるIntelは2022年度第4四半期の中で、純利益が前年同期比で114%下落し赤字転落。AMDは1月31日の決算報告で黒字は確保したもののクライアントPC部門の売上高が前年同期から51%減となりました。

その原因についてはよくわからないのですが、記事では「仮想通貨マイニング需要の低迷やインフレ、パンデミックの収束などによる販売数の低迷」ということが記載されています。

もっと言えば新型コロナで在宅ワークが増えたことでPCの販売数が増えたものの、一段落した現在はわざわざ新しいPCを買い替える人もいないため新製品を発表したところで誰も見向きもしないという層もいる可能性があります。

CPU性能についても多コア、高クロックでIntelと勝負してるものの一般人からすると正直「どうでもいい話」であり、最新のCPUを使用したところで体感速度は数年前のパソコンとさほど変わらないというのが実態です。

製造コストや製造難易度はさらに上がる一方で海外では為替の影響で非常に高くなっており、日本ではアメリカの1.8倍、つまり1ドル180円くらいの価格設定で販売されているなど、明らかに買い控えもでていることは間違いありません。