image_120

学生時代、そして社会人になってグラフを書いたり見たりするケースが多々あると思います。ただ、このグラフ、種類によっては騙されやすいことが分かったと報じられています。

棒グラフ、折れ線グラフ、点グラフような点々のもの…いったいどのデータにどのグラグが最適なのかは様々な状況次第ということも言えるのですが、最も一般的な棒グラフに罠があることが分かったとイギリスの研究者が発表しています。

Bar Graphs Induce a Hidden Bias in Interpretation, Experiment Shows : ScienceAlert

これはロンドン大学シティ校の行動科学者である Stian Reimers 氏ら研究チームが行ったもので、彼はインターネットで4000人を対象に架空の会社を用意し過去の売上データを示すグラフを提示しました。そしてそのグラフから将来の売上を予想してもらおうというものです。

用意したのは冒頭でも紹介した棒グラフ、折れ線グラフ、点グラフです。これを4000人にどれか1つの種類を見せ8つ棒グラフから将来の売上を予想してもらうというものです。つまり8つの企業を評価してもらうというものです。

結果、棒グラフで示した場合、被験者は将来の売上を悲観的に見たり低く評価することがわかったとしています。

image_119

こちらが実際のグラフです。このように左の棒グラフは伸び悩みもしくはこのまま下がっていくのではないか…と感じてしまうというものです。

研究者いよると棒グラフはこれまで新型コロナやインフルエンザなどの感染者数、または住宅ローンを支払う余裕があるのかなど、私達人間が誤って将来を認識してしまう可能性があるとしています。

またこのような偏見は人々を誤解させるために悪用される可能性があるものの、 2つの側面があるとしてきしており、バイアスとその仕組みを理解することで逆にデータをより正確に描写し、より多くの一般の人々が理解できるようになる可能性もあるとのことです。