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中国メディアによると、現在50歳の夫婦は今から今から12~13年前に体外受精で生まれ育てた子が、実は自分らのとは別の子供、血縁関係が全くなかった事がわかり訴訟を起こしたと報じられています。

封面新聞が報じた内容によると、2011年に結婚以来、長年子供ができないという悩みがあり2011年に安徽医科大学第1付属病院生殖センターに通い始めたといいます。その後、人工授精で妊娠することができ2012年には出産することができたとのこと。

以降2020年までつまり子供が8歳になるまで育てたものの何か違和感があったのか、デオキシリボ核酸(DNA)鑑定で両親との血縁関係を調査したところ、子供の遺伝子が両親とは異なっており、別人の子供を生み育てていたことが分かったといいます。

そして2020年に安徽医科大学を訴えたのですが、この大学ではあまりにズサンな管理をしていたことが判明します。まず裁判で冷凍保存過程で番号を重複して付け解凍記録が明確でないなど、受精卵の管理が極めてずさんだったことが明らかになりました。問題なのはこの子が一体誰の子なのかです。当然管理がずさんであるためいったい誰の子かすらも確認できない状態だといいます。

要するに安徽医科大学の病院で人工授精で生まれた子供の大半が親と血縁関係がない可能性が高いという倫理的に問題があることを平気で行っていたということなります。

裁判所「病院側は夫婦とは関係のない受精卵を使うなど、体外受精の過程で重大な過失を犯していたことが認められる」として、64万元(約1260万円)を賠償するよう命じる判決を下しているものの状況は何も変わっておらず、両親は「もし大人になって自分の本当の親に会いたいといったらどうするのか、親族間で行える移植が必要になったらどうするのか」と病院側を非難しているとのことです。

参考