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昨年12月、国際宇宙ステーションにドッキングしていたソユーズ宇宙船から冷却材が漏れたことで無人のソユーズを派遣することになったロシア。先日、故障した宇宙船が無人で帰還しました。

2022年9月に3人を載せてロシアから打ち上げたソユーズ宇宙船が12月15日に国際宇宙ステーションにドッキングした状態で冷却材が漏れる事故が発生。現在微細な塵がソユーズに衝突したことで破損し漏れたと考えられています。

Damaged Soyuz MS-22 craft returns home uncrewed - NASASpaceFlight.com
https://www.nasaspaceflight.com/2023/03/soyuz-ms-22-return/

結局この宇宙船で人を帰すリスクがあるとして無人の有人宇宙船を別途打ち上げて対応。そして先日故障したソユーズ宇宙船が帰還しました。

▼8mm程度穴が開いたとされる
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故障したソユーズ宇宙船について冷却材が漏れた後、ソユーズ軌道モジュールと降下モジュールの温度は30度になりサービスモジュールの温度は数日間後には40度になっていたとのこと。この間、実際の着陸を想定してどの程度内部の温度が上昇するのか、サービスモジュールが40度に達した場合、もしくはメイン コンピューターが45度になった場合にテストを終了するとしていたものの、その結果は明らかになっていません。

3月28日に故障したソユーズには218kgの実験サンプルを搭載し接続を解除。ソユーズは遠隔操作で着陸することができ、約2時間後にカザフスタンに計画通り落下したとしています。ソユーズの状態については不明です。